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保護対象・保護資産 | 私たちの取り組み | 公益財団法人日本ナショナルトラスト
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白川郷合掌造民家

【 岐阜県大野郡白川村荻町】

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合掌造民家の景観を守り継ぐ世界文化遺産「白川郷」

白川郷と(公財)日本ナショナルトラストのつながり

世界遺産の白川郷(岐阜県大野郡白川村)・・・実はここに、公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)が保有する合掌造民家が2棟あります。白川村とJNTのお付き合いは古く、1960年代に合掌造民家の建て替えや空き家などの問題が顕著になったことをきっかけに、1986年にはJNTで募金キャンペーンを実施しました。全国から頂いた募金で、当時空き家であった旧寺口家と白川郷合掌文化館(旧松井家)を取得し、地元の方々や専門家と協力しながら調査や修復工事を実施して公開活用等を行ってきました。取得にあたっては「荻町集落の自然環境を守る住民憲章」を守り、地域の一員として白川村に貢献できるよう心掛け、これまで地元との関係を築いてきました。秋のどぶろく祭りには、JNTも半ば村民として参加させていただくなど、地元の皆さんとの交流を深めています。

2棟の合掌造民家、白川郷との協働による取り組み

旧寺口家と旧松井家は、それぞれ地元の「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」、JNT会員組織である「白川ボックス」に日頃の維持管理をお願いしています。冬は雪囲いや雪下ろし、夏は村の方が語り部となり来訪者に一般公開しています。その他、白川村の地域おこし協力隊と連携しながら、合掌造民家の活用を検討しています。
白川村での大事な取り組みのひとつに、茅葺き屋根の葺替えがあります。2013年に旧寺口家、2016年には旧松井家の屋根葺きを実施しましたが、20数年ぶりとなる葺替えは、村民の皆さんと他地域の一般参加者の力をお借りして「結」*による葺替えとしました。旧松井家の葺替えは、作業後の「直会(なおらい)」*、それからツアー形式の「白川郷めぐり」を通し、普通の観光だけでは体験できない白川村の暮らしや文化、人々のあたたかさに触れていただく催しとしました。さらに、茅の自給を目指して村と共に茅刈りをする新しい取り組みも進めています。

【旧寺口家】
1987年に募金により取得。初源的な合掌造民家。伝統的民家でもより快適な住環境が確保できることを実証するモデルハウス的な要素を盛り込み修復を行った。
【ヘリテイジセンター白川郷合掌文化館(旧松井家)】
1988年に募金により取得。外観は復原を基本に地元が利用できるような施設として修復。地域のまちづくりの拠点機能を担うヘリテイジセンター「白川郷合掌文化館」としてオープンした。

*「結」とは住民同士が共同作業を実施する仕組み。集落の住民総出で助け合い、協力し合う相互扶助の精神で成り立っている。
*「直会」とは、ここでは慰労を目的とした交流会のこと。

私たちが繋いでいきたいもの

2016年の旧松井家の屋根葺きでは、参加者から次のような感想をいただきました。「観光地である一方で、その魅力を築きあげているのは紛れもなく白川村の方々が紡いできた暮らしや伝統があるからだ―」 多くの観光客が訪れる白川村ですが、そこには村民のくらしや様々な想い、合掌造民家を守る文化など、まだまだ知られていない本当の白川村の姿があります。
屋根葺きを終え、村の方と帰る道すがら見た満天の星空はとても美しく、言葉では言い尽くせない、特別な時間となりました。 白川村での取り組みを通して、このような時間や想いを村民や参加者の方々と分かち合い、まだ知られていない魅力を伝えたい。このことが私たちの大きな喜びとなっています。合掌造民家を次世代につないでいくひとつのきっかけになることを目指し、活動を続けています。

現地からのメッセージ

受付中

2024年1月19日(木)

1/19かややね会議:\かややね会議 大新年会/

受付終了

2023年9月1日(金)

(受付終了)9/1かややね会議:自然の中の暮らし~自然素材の手作り道具の魅力を知る~【オンライン開催】

館長 野谷信二

旧寺口家館長からのメッセージ

館長 大田忠広

白川郷合掌文化館(旧松井家)館長からのメッセージ

保護資産について

取得年
<旧寺口家> 1987年
<白川郷合掌文化館(旧松井家)> 1988年
*募金による買い取り
保護の体制
JNT事務局が中心となって、地元関係者および専門家で保護管理委員会を開催、管理運営等を行っている。一般公開や日常管理はそれぞれ白川郷荻町集落の自然環境を守る会(旧寺口家)、白川ボックス(旧松井家)に委託している。
面積
<旧寺口家>
 敷地面積 287.60㎡ 
 建物面積 112.05㎡ 
<白川郷合掌文化館(旧松井家)>
 敷地面積 264.46㎡ 
 建築面積 123.55㎡ 

ご見学・ご利用にあたって

一般公開日時

<旧寺口家>
不定期
<白川郷合掌文化館(旧松井家)>
8月中公開(不定期) *詳しくはお問い合わせください。

入館料(維持修復協力金)

無料
*敷地内は禁煙・飲食禁止です。

撮影・貸切 利用する

旧寺口家および白川郷合掌文化館(旧松井家)に関する取材をお受けしています。
また、写真撮影や映像撮影のロケ地として、イベント会場として、さまざまな用途でご利用いただけますのでご相談ください。

*団体見学や撮影・貸切等のご利用については、休館日でも随時お受けいたします(冬季を除く)。事前にJNT事務局までご連絡ください。

利用料金(維持修復協力金)

ご利用いただくにあたり、必ず事前に利用規程をご覧ください。
*維持修復協力金は所得税および法人税控除の対象となります。

利用までの手続き

<手続きと流れ>
①JNT事務局と企画内容の確認、必要に応じて下見の実施
②日程調整
③申請書および必要書類の提出(原則として利用日の2週間前までにJNT事務局に提出)
④申請に対する回答(JNT事務局→利用者)
⑤撮影・利用などの実施
⑥支払い(請求書到着後 2週間以内)

*必ず事前に「利用規程」をご確認ください。
*申請書は、郵送にてお送りください(お急ぎの場合、FAXもしくはE-mailも可能ですが、後日原本をお送りください)。
*写真の借用や再掲載などにも申請が必要です。以下の書類を事前にご提出ください。

<必要書類>
①会合・撮影(申請書、依頼書、誓約書、任意様式の企画書)
*会合の場合は、依頼書と企画書は必要ありません。
②写真等の借用(申請書)
③写真等の再掲載(依頼書)

様式は以下からダウンロードしてください。
 

■旧松井家 利用規程・撮影規約  (PDF)

①旧松井家 会合・撮影 申請書等  (PDF)  (Word)

②旧松井家 写真等の借用 申請書  (PDF)  (Word)

③旧松井家 写真等の再掲載 依頼書  (PDF)  (Word)

過去の利用例

ドラマ撮影、イベントや会合の利用 など

アクセス

【所在地】

岐阜県大野郡白川村荻町

【アクセス】

JR金沢駅よりバスで約75分またはJR高山駅よりバスで約50分
バスターミナル「白川郷(荻町)」下車
*駐車場はございません。

お問い合わせ

■ 白川郷合掌造民家

TEL
右記にお問い合わせください
FAX
所在地
岐阜県大野郡白川村荻町

■公益財団法人日本ナショナルトラスト 事業課

担当
大久保
TEL
03-6380-8511
FAX
03-3237-1190
所在地
東京都千代田区麹町4-5 海事センタービル4F
E-mail
y-okubo@national-trust.or.jp